今回はママもしくはパパが個人事業主(起業家)のおうちの方は特に読んでいただきたい内容です。
起業すると決める時はたいていの方が専門分野を持ち、”その道”で収入を得ていくべく、しっかりと準備をしているものですが、『お金』の管理に関してはどうでしょうか
売上はお金です。
経費もお金です。
もうけもお金です。
お金の管理、それもすなわち「本業」のはずですが、そちらのことはすっぽ抜けたままお仕事を開始してはいないでしょうか?
そんな状態で事業を始めて家計と仕事のお金が線引きされないまま、なんとなく過ごしてはいないですか?
事業のお金と家計のお金の線引きがうまくいかず、『貯まらない理由』が見えにくくなってしまったお客様にお渡しした具体策について、生の声をいただきましたのでご紹介いたします。
〇相談前に悩んでいたこと
自営なので、会社と家庭の会計が混ざりがちで、どう考えればいいかわからなかった。
〇相談後に解決し始めたこと
会社と家庭の会計の分け方がはっきりしたので、シンプルになり、予算管理がしやすくなった。
〇印象に残った話
親が真剣にお金に向き合っていると、色々説明しなくても、子供がそれを学ぶという話。
おこづかい帳をつけるように言っても、習慣にするのは難しかったけれど、これなら、できそうです。
〇貯まる仕組みシートについて
シンプルなので、どんな方にも使える便利なシート。
だんなさんへのプレゼンにとても役立つと思います。
〇塚越菜々子ってどんな人
頭が良くて、優しくて、一生懸命な人。
困ったことを話しているうちに、元気にしてくれる人。
〇どんな人におすすめか
事業でも、家庭でもお金のことに不安を持っている全ての人です。
T様ありがとうございました!
T様の場合は、
T様(奥様)が自営業、
ご主人様が会社員という家計でした。
きちんと支出等を記入してくださり、見せていただいたのですが、
+会社の売り上げ
+ご主人のお給料
=収入合計
-会社の経費
-家計の支出
=残り
という具合に、会社と家計が完全に混ざってしまっていたのですね。
これですと残り=貯金もしくは赤字の原因が、
- 会社の経営にあるのか
- 家計の状態にあるのか
判別がつきません。
また、T様の場合の自営業は「法人(会社)」ということで、絶対に家計とは混ぜてはいけない数字だったのです。
※法人のお金は社長のものではありません。
(このお話は家計とはちょっとずれるのでまた別のときに)
仮に法人(会社)ではなく、個人事業主(起業家)の場合でも、やはり混ぜて考えるのはよくありません。
お金の管理は、税務署に申告する紙を作るためにするものではないのです。
確定申告書が作れればいいという考え方では、経営者とは言えません。
T様の場合、
表にご自分できちんと記入された項目を、一つ一つ家計と会社に分けることで、たくさんのことが見えてきました。
会社のほうは会社のほうの問題・家計のほうは家計のほうの問題、分けて改めてみてみることでそれぞれが明らかになりました。
二つ合わせていたら埋もれていた課題が浮き彫りになったのです。
そしてそれはとても重要なことでした。
このままごちゃまぜにしていたらどんどん悪化し、どちらにも悪影響を及ぼすというものを、会社と家計をきちんと分けることによって具体的な対策がとれるようになりました。
面談後、家事もそっちのけでご主人とお話し合いになり、さっそく改善のための行動を開始されました。
「問題が判明」し「とるべき具体策が分かった」ことで、持ち前の行動力を生かし、改善に取り組むことができたそうです(^^)
T様の会社のほうは、税理士さんがついているとのこと。
ですが、もちろん税理士さんは家計のお金については業務外です。
経理がうまくできていれば「OK」なのです。
また、お願いしている業務は主に「記帳代行」でした。
年に一度書類を入力したり、税務署に申告する業務をお願いしているということです。
そうなると「経営相談」とは大きく異なり、経営の内容についてはアドバイスをもらえないことが多いのです。
私はファイナンシャルプランナーですので、税務を代行することは致しません。
個別相談は「家計のご相談」がメインですので、事業経営の話も基本的には致しません。
ですが、税理士事務所に勤務してきた経験も生かして、事業と家計の両面から見て「家計」を整えていくのは得意分野です(^^)
事業のお金は、最終的に家計に回り、そこでやっと「苦労が報われた思い」がするのかもしれません。
逆を言えば、どんなに売り上げが上がろうと家計で上手に使えなければ、あっという間になくなってしまうということです。
まずはきちんと「仕事のお金」「家計のお金」を線引きすることが、問題解決の近道となります。
手取りはどれ?
貯金はどこからする?
どれくらいの暮らしぶりをしていいの?
貯まらないのは収入に問題があるの?
それとも使いすぎなの?
長く悩み続けないように早めに個別相談で解決しましょう。