家に帰ったら・・・・空き巣!?
あちこちの引き出しが荒らされてる!
そんな経験がある方は・・・・そんなには多くないですよね。
(そうであってほしいです)
通帳がなくなるというのは、おそらく盗難より紛失(置き忘れ・落とす)などが多いのではないかと思います。
今日は、通帳がもし紛失・盗難にあったらどうしたらいいか、というお話です。
通帳がないことに気づいたら、まずは利用停止を
通帳=大事なものという感覚は持っていると思います。
なんせ、大事な財産が記録されている紙ですからね。
・・・・・ん?
記録されている紙?
そうですそうです。大事なものではありますが、通帳はお金「そのもの」ではありません。
帳の紛失=お金の紛失とは違いますので、まずパニックにならないようにしましょう。
通帳だけ持って銀行に行っても、本人ですらそれだけではお金を引き出してもらえませんよね。
本当に本人だとイラッとしちゃうぐらい
(銀行さんごめんなさい)
アレコレ確認してようやくお金を引き出すことができるものです。
ない!と思ったら、まずは「利用停止」の手続きを。
これは銀行の窓口オープン時間以外でも電話でできます。
紛失等の窓口は、通常24時間受付です。
(自動音声のこともありますが)
金融機関のウェブサイトに「紛失・盗難」の手続きについて案内があるので、よく読んで速やかに連絡しましょう。
▼こちらは横浜銀行の例です。
横浜銀行(2020年3月現在)
https://www.boy.co.jp/contact/syotodoke/funsitsu.html
利用を止めたら、まずは一安心。状況によっては警察への届け出も行っておきましょう。
次は記入機関の指示に従い、窓口に出向いて再発行の手続きしてください。
再発行の手数料がとられたり、本人の身分証明が必要だったりと、多少面倒ではありますが、まあその程度です。
紛失の放置はゆくゆく面倒なことになる
通帳見つからないけど、たしかほとんどお金も入っていないから、まあいいか・・・・
なんて思っていたりするかもしれません。
確かにそれほど大きなお金が入っていなければ「今は」大きな問題にはならないかもしれませんね。
問題になるのは「不正利用されたとき」や「自分が死亡して相続が起きたとき」です。
このままずーっと何も起こらず、休眠になり、消えてしまうところまで行けばいいのですが、もし不正利用や相続が起きたとき(つまり、第三者がかかわることがあったとき)放置した通帳は本当に面倒なことになります。
自分だけの問題では済まなくなることだってありますから、やはりいらないならいらないで完結させておきたいですね。
不正に引き出されて、お金が戻る場合と戻らない場合
問題は、引き出されて「不正利用」されていた場合です。
不正利用されて使われてしまったお金、どうなるでしょうか?
- 気づいたらすぐに銀行へ連絡
- 警察に被害届を出す
- 銀行の調査に協力する
という手続きで一般的には補償されます(お金は戻ります)
ただし、補償されない場合もあります。
細かい話は省略しますが「そりゃ自分が悪いでしょ」というケースです。
例えば、
(>_<)!他人に通帳渡しちゃって使われちゃうとか
(>_<)!通帳と銀行印セットで保管するとか
(>_<)!そばに置いてある印鑑に「●●銀行」とかメモっちゃってるとか
そういう場合(銀行的に言えば「お客様に過失がある場合」)全額が補償されないこともあります。
では、そうならないためにどうやって保管しておくのがいいのでしょうか。
◆通帳管理の心得◆
貴重品は金庫というイメージがあるかもしれませんが、日常的に使う通帳を金庫に入れている人はあまりいないと思います。
そもそも金庫は、
【防火目的=火事で燃えないようにする】
【防盗目的=盗まれないようにする】
という種類があるのですね。
金庫をネットで検索するとお手頃価格のものも出てきますが、そうなると大概が【防火金庫】です。
これは火事には強いですが、小さかったり軽かったりして金庫ごと持っていかれちゃう可能性もあるものです。
一方【防盗金庫】となると、バールで15分殴り続けたり、溶接用のファイヤー!(なんていうのアレ)で燃やし続けても開かない。
当然一人で持ち運べたりしないようなシロモノです。こちらはなかなかのお値段です。
こういった【防盗金庫】重さが300キロなどとなっています。
マジか!
つまり、ドロボー対策で金庫を買うならお手頃価格の耐火金庫じゃあまり意味がないってことですね。
金庫ごと盗まれて、アジト(←笑)でゆっくりあけられてしまいますから。
金庫ってあんがい普通の人が使うのは難しいものだよね、って話です。
で、ようやくここから本題(長い前置きですみません)
では通帳はどうやって保管すればいいのか、という話です。
上に、全額補償されない場合について書きました。
こんな場合ですね。↓
×他人に通帳を渡してしまう
通帳を人に渡すことってあんまりないと思いますが、お金というのは時に人の心を狂わせることがあります。
安易に他人に見せる・渡すものではないという意識を持っておきましょう。
家族や親族に渡して使われた場合も補償の対象外です。
×通帳と銀行印セットで保管する
これは典型的にダメ、と言われているケースですね。
ドロボーさんはすぐに逃げ去りたいのです。誰にも見られないように。
そろって置いていたら相手の思うツボ。すぐにセットでとれる場所に置いておくのはやめましょう。
×そばに置いてある印鑑に「●●銀行」「銀行印」などとメモしてある
銀行印って本来はそんなに出番がないですよね。
確かに銀行ごとに印鑑を分けておく方がセキュリティ面では高いです。
ですが、自分で管理しきれず他人が見てわかるようなメモをつけるぐらいなら、
「これは銀行印」とわかるもの一本で管理したほうがいいのではないでしょうか。
大事なのは置き場所そのものより、口座との付き合い方
ご結婚したとき苗字が変わりましたか?
あるいは住所が変わりませんでしたか?
すべての銀行の名義・住所変更はなされているでしょうか?
今の苗字に印鑑は変えましたか?
どの口座がどの印鑑だか把握していますか?
別にキャッシュカードなら変えなくても使えるし・・・
銀行からの郵便物なんてめったに来ないし・・・
もう使ってないから今更どの印鑑だかわからない・・・
こんな風に思ってほったらかしにしていないですか?
名義が違えば、万が一紛失・不正利用があったときにすぐに手続きできません。
長らく動かない口座を銀行が止める時は、郵便でお知らせがきます。
その時「あて先不明」だと口座が休眠して、最悪の場合預けてあるお金が無くなってしまいます。
確かに紛失や盗難には備えて欲しい。
でも、やたらと高い金庫を手に入れようとしたり、いちいち引っ張り出すのが億劫になるようなところに保管するより
- 不正利用がないか定期的に記帳して確認
- 銀行印は一人一つに決め、通帳とは別の場所に保管する
- 使っていないような銀行口座は解約・整理する
こういう風に付き合うほうが、よほど大切なことだと思います。
空き巣は「我が家に限ってない」なんてことはありません。
個人情報がどこから漏れるかわからない世の中、不正利用はありえないこともありません。
悪気はなくても引っ越しなどその他の事情で無くなることもないとは言えません。
ただ、情報が洩れることをむやみに気にしておびえるより、もし不正利用が発覚したらすぐに気づき・対策できる。
そちらの方が合理的ではないかしら、と私は思っています。
まとめ
通帳がないと気づいたらすぐ利用停止を
不正利用にすぐに気づける適切な管理を