新型コロナウイルス感染症の経済対策として、家計への経済支援を行うため一人10万円」の「特別定額給付金が支給されることになりました。
令和2年4月27日に住民登録されている人が対象になり、世帯主にまとめて振り込まれます。
ただし、配偶者の暴力(DV)などで避難しているなど配慮が必要な人は手続きすることで世帯主とは別に支給を受けることができます。
詳細は総務省「特別定額給付金」のページをご覧ください。
さて、そんな特別定額給付金をどのように使えばいいか?
夫婦や家族でトラブルになる事例も聞いています。
今回は特別定額給付金の使い道と注意点についてお伝えしていきます。
こちらの動画でわかりやすく解説していますのでぜひご覧になってみてください。
内容を簡単にまとめておきます。
給料が減っているケース
大前提として、給料が減ってしまっていたり今生活に困り感が出ている場合は、何も考えず給料の補填として生活費に当てましょう。
お給料が減るのはこの1~2カ月だけとは限らず、新型コロナウイルス関係から起こる経済の変化などにより、この先もお給料が減ったり、ボーナスなどが減額・あるいは出なくなることがあるかもしれません。
そして、この機会に無駄な支出がないかの見直しを必ずしてください。
ボーナスに頼っていると実感があるのなら、早急に対策が必要です。
収入に変わりはなく生活に影響がない場合
すぐに生活費に充てる必要性がないときにはじめて「どう使おう」と考えることができますね。
そうなったとき、まずは「親の分」と「子どもの分」を分けて考えるといいでしょう。
子どもが社会人の場合
子どもが社会人の場合は、その子どものものとして渡すのが妥当だと考えられます。
それぞれが独立した収入があるけれど、わざわざ世帯を分離する必要がないため便宜上一つの世帯になっているだけというケースだと思います。
ただ、一緒に住んでいるにもかかわらず家にお金を入れていなかったり、家計の負担が増えているなら一部または全部を家計のものにするのもありかもしれません。
未就学児・小学生の場合
このケースは、子どもがまだ10万円というお金を管理する能力がなければ、親が預かってOK。
日常の生活費として間接的に子供のために使うのもありますし、あるいは子供の教育費のために貯めておくというのもいいかもしれません。
もちろん、コロナの影響で学校などが休校、自粛生活となった子どもたちもがんばりましたから、生活に問題がないのだったら、子どものために何か買ったり使うというのもいいですね。
子どもが中学生~大学生
子供が中高生・大学生ぐらいがもっとも難しいケースです。
「私の分はいつもらえるの?」
「それで○○を買おう~」
など、自分のものだと考えている子も多いかもしれませんね。
家計の維持にすでに問題が出ているのなら、きっぱりと「渡せない」「生活費になる」と伝えてOKです。
養われているということはそういうことです。
一部は渡して、残りは教育費のために貯めておくというのもいいですね。
大学生ぐらいになってくると10万円ぐらいのお金も管理ができるでしょうから、話し合ったうえで全額渡してあげるのももちろんOK
大事なのは「なんでこのお金が配られたのか」をしっかりと伝えておくこと。
そもそも「何に使おうか」と考えられる時点で、自分の家は困っていないはず。
でも、本当に生活に困ってしまっている人もいる。
何に使うのが自分のためや社会のためになるのかを親子や家族でよく話し合ってみることができれば、この10万円はもっと価値のあるお金になるはずです。
親の分は特に注意が必要
さあそれでは親の分はどうしたらいいでしょう。
これは夫婦で話し合って好きに使っていただいていいと思うのですが、「何にしようかな」と思っているのだとしたら、覚えておいてほしい大事なポイントがあります。
それは
「今すぐ使い道を決めずに取っておく」
ということです。
4人家族なら40万円。5人家族なら50万円のお金が入ってきます。
給与以外の大きなお金が入ってきたとき、人の心はどうしても浮足立ってしまいます。
冷静さを失うんですね。
今回の特別定額給付金に限らず、将来「退職金」や「相続」のお金が入ってきた時も同じ気持ちになります。
そうなると、普段なら買わないような金融商品を買ってしまったり、儲けを確定したいがために保険にお金を入れてしまったりします。
吟味せずにお金を使ってしまうと、取り返しのつかないことになったり、後で後悔してしまいがち。
今回の定額給付金も、講座に大きなお金が入ってきて残高が増え、きっと少しうれしくなったりゆとりができた気持ちになるかもしれません。
だからこそ、使い道が決まっていないなら、一度目につかない口座に移動するなどして、心が落ち着くのを待ちましょう。
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