ー この記事を書いた人 ー
ファイナンシャルプランナー 塚越菜々子

塚越 菜々子 「FPナナコの部屋」主宰

保険や金融商品を売らないファイナンシャルプランナー。日本FP協会認定CFP®。「働く女性のお金の不安を解消したい」思いで、主に共働き女性に公的制度や家計・投資などお金の話を伝えています。

家計を管理する 家計相談

夫の飲み会とタクシー代が家計の負担でお金が貯まらない。思いを共有していくための手順とは【家計相談ご感想】

住宅を購入してローンを背負ったら、急に不安になってきた。保険などで多少は貯まっているし、日々の暮らしで困ることはないけれど、このままでいいんだろうか・・・
何とかしないといけないと思うけれど、お金の使い方について夫とずっと平行線で進んでいかない。

そんなお悩みをお持ちのお客様が家計の個別相談に来てくださいました。

お金の悩みの多くは
・現状がわからないこと
・目標がわからないこと
です。

現状と目標地点が分かればおのずと方法は決まってきますし、すぐに目標に到達しなくても、ゴールに向かっている実感があるとないとでは安心感が違います。

今回は、
1:貯蓄のゴールを決めて今の家計でどうなるか。
2:夫と話し合いがうまくいかない「飲み会・タクシー代」についての考え方について
を主にお話ししました。

個別相談後に嬉しい感想を送ってくださいました。
ぜひご覧ください!

お客様のご感想

(原文のまま。掲載の許可をいただいています)

基本情報

AY様 東京都杉並区 30代後半 パートタイム
ご主人:40代前半 アパレル系会社員
お子様:10歳(男の子)4歳(男の子)

相談前はどんなことに悩んでいましたか?

きちっとした家計管理が苦手で、常に不安を抱えながらも、何となくその時その時をやり過ごしてきました。
マイホームを購入し、いよいよローンが始まる、となり きちんと今の状況を把握して今後の計画を立てなければ、という思いがありました。
教育資金・老後のお金が足りないのでは・・ という不安が大きかったです。

相談後にどんな変化がありましたか

相談後、我が家の家計の現状について細かく確認し、ある程度把握することができました。
・教育資金についてこれだけ足りないから、月にいくら貯金しなければいけない。
・年金について試算し、これくらいは必要だからそれに向けてどうやって貯めていくのがいいのか計画をたてる。
・ローンの繰り上げ返済についてもきちんと計画を立てる。

という風に今後の考え方の筋道が明確になり、気持ちが楽になりました。
まだ主人にプレゼンする段階までできていませんが、今後主人とも思いを共有し一緒に家計を整えていきたいと思います。

印象に残ったのはどんなことですか?

主人のおこずかいに対する考え方、対応の仕方について冷静にアドバイスいただきすごくありがたかったです。
自分の心の甘さを痛感しました。
自分に対しても主人に対しても、今、甘えを許してしまうことで将来どれだけつけが回ってくるのか・・・
菜々子さんのおかげでリアルに想像することができました。

塚越菜々子ってどんな人でしたか?

メルマガを結構長く拝読しており、なんとなくお人柄がわかっている気になっていましたがやはり実際お会いすると迫力が違いました!!
勢いがあるというか。。
冷静、的確なアドバイスを次々にお話しいただき、正直頭がついていかない・・・というところもあったのですが、
根底にある「大きな優しさ」はメルマガ同様、常に感じられ相談会中ずっと安心感がありました。
とにかくドーンとしていてとっても頼りになる方です!!

 

ナナコ
丁寧なご感想ありがとうございました!

メルマガでずっとおつきあいしていただいてとてもうれしいです。
ドーンと構えてお待ちしておりました(笑)

 

勤めている業種の不利な部分を理解しておくこと

ご相談者様のご主人様は、アパレル業界でずっとお勤めなさっているとのことでした。天職なのかもしれませんね(^^)
どんな仕事も素晴らしい!
ただ、ひとことでサラリーマンといっても業種によって給与の形態や働き方というのは違ってくるものです。

アパレル業のすべてではないはずですが、ご相談者様のご主人様の会社では、月収の手取りは多いけれどボーナスや退職金はないとのことでした。その場合はもらっている月収ですべてを賄っていく計画性が必要になります。

40代になってからの35年ローンで、退職金もありませんので繰り上げ返済の計画を立てながら、教育費・老後費用もねん出していく必要がありますので、かなり計画的に支出をコントロールする必要があります。
引っ越したことにより、出勤前にしていた副業のアルバイトができなくなり、家計としての収入は減るという事実もありましたので、早急に立て直しが必要だとわかりました。

 

なんでも「会社の付き合い」を認めるわけにはいかない

また、職業柄朝も夜も遅いので、仕事の打ち合わせなどはお店が閉まってからになることもしばしば。終電までに帰ってきてもらう用に約束していても、飲みすぎてしまいタクシーで帰ってくるという支出が家計の負担になっているとのことでした。

貯蓄計画ができていないなどの問題はありますが、日々の生活費はそれほど過剰なものではありませんでした。しかし、ご主人のお小遣いとこの飲み会・タクシーの支出でひと月に約10万円。
この金額が家計を圧迫していることは明らかでした。

一生懸命働いてくれているし、業種的による打ち合わせになることは避けられないから強くは言いにくいとのことでした。

確かに一定の金額は、その仕事をしている以上は「経費」といっても差し支えないかもしれません。だとしたら、その金額はそもそも「手取りではない」と考えなくてはいけません。収入を得るために避けて通れない支出なのだとしたら、その経費を差し引いた収入で家計を立てる必要があるので、今度はお小遣いも娯楽費も当然減ってきます。

また、なんでも「会社の付き合い」で済ませた結果、子どもの進学費用は出せず老後の貯金は貯まらないというのが、本当に夫婦として望ましい姿なのかということから話し合いをお勧めしました。

本人の責任であるはずのタクシー代を家計で負担してしまう限りは、本人は困りませんので改善される見込みは低いです。
その部分を気にしてほしければ「上限を決めてお小遣いとともに渡してその中でやりくりしてもらう」しかありません。

子供ではないのですから、本人が責任をもって計画的に使ってもらう必要があります。
あればあるだけ使うやり方は、子供を持つ親としてもあまりいい姿とは思えないからです。

本当に必要な分はもちろん家計費で負担すればよいですが、自己責任で遅くなったタクシー代はお小遣いから。
使いすぎればお昼が食べられなくなるかもしれませんが、それは自分の責任です。
厳しく聞こえるかもしれませんが、それが大人のお金の使い方のはずなのです。

働いてくれているからという罪悪感で甘えを許してしまい、結果夫婦二人とも老後に惨めな思いをするようでは本末転倒。「使える金額でやりくりする」というのは大人として当然のことですので、ぜひご相談者様が誘導していってはどうかとご提案しました。

ご相談者様が一人で我慢しているうちは、なかなか変化しないものです。

お小遣いや使えるお金の額を押し付けるのではなく、家族が望む暮らしのために必要な貯蓄と今使える金額を提案して、夫婦で一緒に優先順位をつけていっていただきたいと思います(^^)

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