ー この記事を書いた人 ー
ファイナンシャルプランナー 塚越菜々子

塚越 菜々子 「FPナナコの部屋」主宰

保険や金融商品を売らないファイナンシャルプランナー。日本FP協会認定CFP®。「働く女性のお金の不安を解消したい」思いで、主に共働き女性に公的制度や家計・投資などお金の話を伝えています。

家計相談

何にいくら貯めたらいいのか?足りるかいつも不安【個別相談ご感想】

貯金もそれなりに貯まってきているし、毎月・毎年貯金な出来てはいる。
でも本当にこれでいいのかわからない。
もしかしたらもっと必要なのかも・・・・

家計相談を受けたいけど、お金に困っているわけでははないから相談しても意味がないかな・・・・

そんな気持ち相談をためらっていませんか?

貯金はできているけれどこのままでいいのか不安、というお客様が、それでも家計相談に来てどうだったかご感想をくださいました。

ご相談者様の基本情報

Y・M様(広島県) 
相談者様:30代後半 会社員(育児休業中)
ご主人様:30代後半 フリーランス
お子様 :5歳(女の子)・0歳(女の子)

ご相談前の状況

  • フリーランスのご主人様の収入がまだ不安定
  • 貯金はできているが家計簿は付けられていない
  • お金の使い方や貯め方に自信がない
  • 貯金のゴールがわからない
  • お金を使うことに罪悪感がある
ナナコ
このような状態でご相談にお越しいただきました。

個別相談を受けてのご感想

貯金はできているけれど、あえて家計相談をしてくださったお客様のご感想をご紹介します。

ー 貯金は十分にできていましたが、ご相談に来ていただいた理由は?

何にいくら貯めたらいいのかゴールがわからなかったので、不安に思っていました。

ここ数年で夫の転職や第二子の誕生と色々な家族イベントがあり、今まで通りで大丈夫なのか心配になっていました。

 

ー お金は貯まっている状態で、相談に来てみていかがでしたか?

具体的に教育費や老後の資金について教えていただけて貯金の目標を知ることができたし、自分だけではここまで考えることができなかったと思ったので、本当に相談できてよかったです。
不安に思っていた口座や貯金について「これでいいんだ」と誰かに言ってもらえると、とても安心できたので、このままがんばっていけそうな気がしました。

 

ー 個別相談ではどんなことが印象に残りましたか?

・貯めているお金にラベリングをすること
・教育費を具体的にいくらまで、と決めるところ
・年金と老後の資金についての考え方(今の生活費と年金と足りない部分について明確になった)
・イデコ(あの後すぐ資料請求しました)とNISAの節税というところ

ー 塚越菜々子はどんな印象でしたか?

初めはネットでの相談にとても緊張していましたが、とても気さくな話しやすい方でした。
次々とサクサク進めていってくださって、とても分かり易かったです。

メルマガを読んでいたときから思っていましたが、とても安心感があって信頼できる方です。

 

ナナコ
とっても嬉しいご感想をありがとうございました!

個別相談でお伝えしたこと

独身の時からしっかりとお金を貯めるという習慣を身に着けていらっしゃったご相談者様。
ご主人様が会社員を卒業してフリーランスになるという、家計の経済的には不安定な時期にもかかわらず、毎年しっかりと貯金を積み増していました。

ですが、「何のための貯金?」が明確でなかったため「足りるのかどうか」が判断しにくい状態だったようです。

人生で大きく必要になる金額をおおよそ割り出し、すでに貯まっているお金と、毎月積み立ている金額を目的別にラベリングを行いました。そのおかげで「このままいけば勝手にゴールに到達」する状態になっていることを一緒に確認することが出来ました。

育児休業中にもかかわらず、働いていた時と同様に天引き貯金ができていて、生活サイズを大きくしないまま暮らしていました。
このままのペースでいけば老後まで心配せずに暮らしていけそうです。

よりよくするためのアドバイス

家計に関してはお手本のような暮らし方だったので、貯金のゴールと道筋を確認したことで、使うお金がより気持ちよく使えるようになりました。

その上で、今から改善できそうなポイントを二つほどご提案しました。

夫より稼ぐ妻の生命保険

ご主人様が会社員を卒業した後も、家族の生命保険を見直していないとのことでした。
「働き方の変更」は保険を見直す大事なタイミングです。

ご主人様がフリーランスであること、現状ではご主人様より奥様が家計の大黒柱にもかかわらず、万が一の場合の保障が薄いことが分かりました。
ねんきん定期便から万が一の場合の公的な遺族年金を試算し、そのうえで民間保険で補った方がいい金額をお伝えしました。

必要保障額がおおよそ分かると、保険の見直しもしやすくなりますね。

お金の置き場を「育つ場所」へ

これまででしっかりと貯めてきたお金が普通預金で眠っている状況でした。
せっかく努力して蓄えてきたお金であり、すぐに使う必要のないお金ですから、まずはつみたてNISAやiDeCoなどでの「資産運用」をご提案しました。

ご主人様はフリーランスのため公的年金は少なめになる事、奥様は収入が多いことで税負担もあることを考慮し(住宅ローン控除もなし)ぜひiDeCoやつみたてNISAを上手に活用していただきたいと思います。

ナナコ
目標や今からやることが確認できたので、かえって「気持ちよく使える」ようになりそうです。

今回、細かいお金の流れなどは一切変更しませんでした。家計簿もつける必要は全くなさそうです。
家計簿もお金の流れも「貯金のため」に行うこと。それができているなら細かいところはしなくていい。大枠をとらえて目標を確認することで、安心していただくことができました。

 

家計の安心は「貯金額」で感じられるものではありません。

貯金ができていたとしても、家計に不安があるのだったらぜひ家計相談をご利用くださいね。

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