働く女性が7割を超え、今は「共働き」の方がスタンダードになりつつあります。
一昔前の「サラリーマンの夫の給料を預かってやりくりする」という家計のスタイルではうまくいかなくなってきますね。
ましてや、働き方の多様化で妻が「フリーランス」というご家庭も増えてきています。
自分の努力次第で収入を増やすことを見込めるとはいえ、パートや正社員と違い収入にムラがあるからこそ管理がしにくいという面もあります。
自営業の収入が増えるにしたがって、一度家計全体を見直しておきたいというお気持ちで家計改革プログラムに参加していただきました。
家計の全体像を見直し流れを整えただけで、お金の使い方を変えなくても自然にお金が残る家計になりました。
その理由をご本人にお伺いしましたのでご紹介いたします。
ご相談者様の基本情報
ご家族:
ご主人様 30代前半 会社員
相談者様 40代前半 音楽教室経営
お子様 5歳(女の子) 第二子妊娠中
家計改革前の問題点
- ご自身がピアノ教室の先生で自営業のため、売上と経費などの兼ね合いでどのように管理していいのかわかりにくい。
- 売り上げが順調に増えているので、どのタイミングで扶養を外れればいいか。
- 民間の保険が全くないがそれでいいのか、必要だとしたらどのくらいがいいのか。
- 老後費用や教育費をいくら貯めたらいいのかわからない。
10歳近く年下のご主人様がいらっしゃって「それなら老後は安心ね」と周りに言われることにも違和感があったそうです。
家計の支出に関してはもともと記録をきちんととっていらっしゃったのですが、記録をつけている「だけ」になっていたのか上手に活用できず、なかなか貯金が思うように増えていかないという状態だったようです。
集計の仕方を「家計改革プログラム」に合わせて変更し、自営業のお金の流れと家計のお金の流れをしっかり分けることで、事業の方も家計の方もスルリとお金が貯まる家計になりました。
1:家計改革プログラムに参加する前はどんな状態でしたか?
自分なりにエクセルシートなどを作ってきっちり家計を管理している「つもり」でしたが、どこから漏れていくのか、なかなかお金が貯まらず、教育費、老後にむけての貯金など、漠然と「今のままではまずい気がする」と不安に思っていました。
が、具体的にいくら足りないのか、どこを我慢すれば良いのか分からず、悶々としていました。
2:家計改革プログラムの参加の決め手はなんでしたか?
以前から菜々子さんのメルマガの読者で、ファンでした。
面談を2回受けて(個人オンライン面談一回と、増やす力アップセミナー)、菜々子さんの、スピーディーで的確なアドバイスに、この人はすごい人だな、信じて間違いないな、と直感的に思ったことです。
膨大な知識と経験の裏付けがあるので、とても説得力がありました。
3:プログラムに参加して変わったこと、 自分が得たものはどんなことでしたか?
将来への、お金の不安がなくなったことです。
今はまだ貯蓄が足りていませんが、今後、どのようなプロセスを経ていけば足りない分を補えるか、が明確になったので、働く意欲が増しました。
そして、これは当初期待していなかった変化ですが(笑)夫への感謝の気持ちが増して、夫婦関係が劇的に良くなりました。
あと細かいことを言えば、いつも月末になるとお金が足りなくなって節約生活を送ったり、別の口座から補填したりしていたのに、なぜか口座にお金が余るようになったことです。(今はその分は貯蓄に回っています)
この3つは家計改革プログラムでとっても良く起こる現象です。我慢や節約をしなくてもこうなるのは、切り口を変えて家計と向き合うからこそできるこのプログラムの強みです。
4:単発ではなく連続のプログラムはどんな人におすすめですか?
誰かに頼って計算してもらおう、ではなくて、自分でしっかり理解して納得して進めたい人におすすめです。
今までに、別のFPさんに家計診断をお願いしたこともあり、ライフプランシートを持って来られ、「あといくら貯蓄が必要です」と言われても(結果だけ見せられても)自分のことと思えなかったのですが、菜々子さんはスパルタで、ヒントだけ与えて全部自分で計算させるので(笑)、なぜこの金額が出てきたのか、自分自身で全て分かる(なので修正も自分でできる)というのが、他のFPさんとの決定的な違いだと思います。
そうです。スパルタです(笑)
家計改革プログラムでは私はライフプランシートを作りません。ご自身で作れるようになってしまうからです。
貯金の根拠も、使っていいお金も、どんな保険が適切なのかも、全部自分で判断できるようになる。それが大事だと思っています。
今の一点を切り抜いて作るライフプランシートより、何度でも自分で修正できる「考え方・力」を身に着けていただきましたね(^^)
自営業の収入を「固定化」する
まず何より先に取り組んだのは、音楽教室からの収入の管理です。
月謝などの売り上げからその月に必要な経費を除き家計にすべて入れるという方式を取っていましたが、これをやめていただきました。
売り上げを一定にコントロールすることはできませんから『この金額は絶対に下回らない』という金額で固定し家計に入れていただくことにします。
売り上げが多い月は事業の方の口座にプールして、その代わり売り上げが少ない月も決まった額を家計に入れます。
こうすることで「収入が固定」になり家計の予算が管理しやすくなります。(これは夫が自営業の場合も同じです)
今までは売り上げが多かった月のお金も家計に入れて、なんとなく消えていましたが、固定方式に変えてから事業の方にもお金がみるみる貯まるようになりました。
家計側から見ても使えるお金が一定になったため「今月は収入が多いから」という支出がなくなったのです。
事業の方にもお金があることで、経営判断として先行投資が必要なときも決断できることになります。
生活サイズと国の保険を洗い出し民間保険をチョイス
家計改革をする目的の一つに「無保険でいいのか」という問題がありました。
必要性が分からないことと、保険の勧誘が億劫というのが大きな理由でしたが、いるにしてもいらないにしてもきちんと根拠を持っておきたいとのことででした。
すでに加入している・いないにかかわらず、適切な保険の額は自分で計算することができます。
自分だからこそ正確に計算できるといってもいいでしょう。
ご夫婦それぞれの「公的保障」をしっかりと計算し、家計改革プログラムで洗い出した生活サイズをもとに不足を計算します。
奥様が自営業で公的保険が薄いため、その部分もしっかりとお伝えし、必要保障額を計算しました。
その後、このようにお知らせいただきました(^^)
相談と言っても一方的に「万が一夫に何かあったら毎月私に10万、私に何かあったら夫に15万収入保障できる保険に入りたい」とお願いしたので、相談員さんにビビられました(笑)
「どこか他のところで相談されましたか?」と聞かれたので、「信頼できるFPさんに相談して、これだけ入ればいいと分かりました。でもその方は保険は扱っておられないので、相談に来ました」と答えると、「それはすごいですね!」と驚いておられました。(なぜ保険を売らないのかな?と不思議そうな顔でした。笑)
「ライフプランをお作りしましょうか?」「他にも必要な保障があるかもしれないのでお調べしましょうか?」「老後の蓄えに不安があれば良い商品をご紹介しましょうか?」という質問も、全て結構ですとお断りしました(^^)
いくつか候補を出してもらい、一番保険料の安い〇〇〇にしました。
これで、出産以来ずっと抱いていた不安が消えました。 本当にありがとうございます!
私が直接保険加入のお手伝いができればいいのですが、「保険を販売しない」「紹介手数料をいただかない」というポリシーを貫かせていただくため、「納得できる数字」をご自身でもってご加入いただいています。
(対面でお会いできる方は保険代理店の方をご紹介できるケースもあります)
「使う」「貯める」額が分かり夫婦円満
家計改革をしていく中で、お金の使い方を大きくは変えていません。
頑張らないと続かないような節約や、我慢して支出を減らすようなことはありませんでした。
それでも、全体像を俯瞰しながら「今後のために必要なお金」が明らかになり、ご夫婦で情報共有をしていくうちに、ご夫婦ともに働く意欲が増したそうです。
収入が増えることと自分のやりたいことがつながったからですね。
もともと夫婦仲が悪かったわけではないですが、たくさんのことを話し合い、ご主人さんの稼ぎに感謝を覚え伝えるにつれて、どんどん協力してくれるお姿も見受けられました。
最後にとっても嬉しい言葉をいただきました。
私の記憶に生涯残り続けると思います!
私もななこさんのように、関わった人に感謝されてずっと記憶に残るような仕事をしたいな、と、ななこさんは仕事の面でも目標です!
こちらこそありがとうございました。
家族が増えてますます幸せなご家庭になっていくのが楽しみです。