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女性疾病特約はいる?女性特有の病気に備えは必要か

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この記事を書いた人

ママスママネー 塚越菜々子

塚越 菜々子
ママスマ・マネー

保険や金融商品を売らないファイナンシャルプランナー。日本FP協会認定CFP®。「ママのお金の不安を解消したい」思いで、働くママや起業ママに税務や家計などお金の事を教えています。

医療保険は多くの人が加入している保険のひとつですが、色々な種類があってよくわからないと感じていることも多いのではないでしょうか?
特約と言われるオプションは保険会社によって名前が違ったり、保障内容が違ったりして迷っているというご相談もよくお伺いいたします。

今日は医療保険の中でも、女性特有の病気をカバーする「女性疾病特約」が必要なのか、女性特有の病気についてはどう考えればいいかをお伝えいたします。

動画はこちらです↓

女性疾病特約ってそもそも何?

女性疾病特約は、女性特有の病気で入院や手術をしたときに上乗せで保険金が受け取れる医療保険の特約(オプション)です。
例えば、基本の主契約が入院の日額5000円だとして、それに女性疾病特約オプションを付けておくと女性特有の病気になったときに+5000円を上乗せで受け取れ、トータルで1万円の保険が給付される仕組みです。

女性特有の病気って?

女性疾病特約で補償される疾病はどんなものがあるでしょうか?

一つ目は妊娠や出産に関わるもの
例えばつわりは妊娠悪阻(おそ)といって立派な病気。ひどくなると水分も取れなくて入院することもあります。
ほかにも、血圧が高くなってしまう妊娠高血圧症候群、切迫早産・切迫流産などです。特に切迫早産はまだ赤ちゃんは十分育ってないのにもう産まれてしまいそうになるもので、十分に成熟しないうちに産まれててしまわない為に絶対安静の状態を保つ必要があります。36週(9カ月)まではお腹の中になんとかいてもらいたい。けれどまだ7ヶ月・・・のような時には、それこそ2カ月も病院で横になったまま入院することも起こりえます。

他には子宮筋腫や卵巣嚢腫・リウマチ・甲状腺疾患胆石・腎不全腎臓の病気。
女性だけがかかるわけではない病気も含まれます。また、乳がんを含むすべてのガンも対象になっているものも多いです。

どんな病気が特約の保障の対象に含まれているかは、保険会社や契約によって違うので必ず確認をしておきましょう。

かかりやすいから入った方がいい?

女性は30代後半から乳がんになる可能性が急増するとか、20~30代は男性の何倍も女性はガンになる可能性が高いとか、女性疾病の多少となる病気は女性は特にかかり安いなど言われて案内されると、入った方がいいのでは?とつい思いがちです。

ただし、ここで考えていただきたいのは、保険というのは病気になる可能性が高いから入るのではなく、病気になって支払うお金に困る可能性があるのだったら加入するもの、ということです。

結論、要らない・・・・ただし

では、そんな女性特有の病気を手厚くケアする女性疾病特約は必要なのかというと、個人的には「4つ」の理由から不要だと思っています。
ただし、もちろんケースバイケースですので「自分の場合はどうだろうか?」と考えながら見ていただきたいと思います。

いらない理由1:特約が無くても基本の保障は受けられる

女性疾病特約はあくまで基本の契約のオプションです。
女性疾病特約を契約していないと、女性特有の病気になったときに保険金が受け取れないのかというと、そういうことはありません。

一般的な「入院日額5000円」のような医療保険に加入している人が、例えば子宮筋腫で入院手術をしたとしたら、その基本の医療保険から保険の給付があります(医療保険が必要かというそもそも論はさておき)

女性特有の病気に備えるために、わざわざ女性疾病の保険に加入する必要はありません。

いらない理由2:保険料が高くなる

オプションをつけて上乗せの保障がつくわけですから、当然支払う保険料も上がります
どこまで何を保障してくれるかは保険会社や契約によって違うので、一概にいくら保険料が増えるのかは言えませんが、金額としてはそれほど高くありません。
日額5000円が上乗せで10000円になる。
保障は倍になるけれど保険料はちょっと上がるだけだから入っておいた方がいんじゃないかな?と思いがちですが、そんなことはありません。
お得じゃない?と感じるかもしれませんが、結局必要のないものだとしたらチリツモで長く払って支払総額がかさんでいってしまいます。

特に注意してほしいのは例えば「3年ごとに15万円のお祝い金があります」のようなものです。
別に保険会社からのプレゼントではありませんから、受け取るならそのために保険料を支払っているということです。

一見お得なような気がしてしまいますが、これをやってしまうと「何のために・いくらお金を払って・どんな保証を買っているのか」というのが分かりにくくなってしまいます。判断しにくくなりますのでやめておきましょう。

いらない理由3:女性疾病でも治療費が特別高くなるわけではない

女性特有の病気になったからと言って、治療費が特別高くかかるということはありません。

例えば標準的な収入(月収50万円以下程度)の人が、普通の病気で入院しました。医療費全部が50万円だったとして、保険証を持っている私たちは窓口で支払うのが通常3割です。つまり約15万円を支払います。
ただし、公的保険には高額療養費制度というものがありますので、決められた自己負担を超えた金額は払い戻されてきます。この標準的な収入の範囲に収まるなら、最終的な自己負担は9万円弱というところです。

では、もう一人の女性が女性特有の病気で治療費が100万円かかったとします。窓口で支払うのは3割ですので30万円。こちらも高額療養費制度を使うと、最終的な自己負担は9万円弱です。

どちらも自己負担は同じです。

女性疾病だからそもそも治療費本体が特別高いということもないですし、仮に高かったとしても最終的な負担額は限られてくるので、わざわざお金を払って女性特有の病気のために保障を上乗せする必要はないと言えます。

いらない理由4:がんの保障のせいで判断しにくい

この女性疾病特約を一番わかりにくくする原因は、この「がんの保障」だと思うのです。

全てのがンに備えられますと書いてあると「確かに治療費がかかるイメージがあるから、がんの保険っているよね」って思いがちです。
ただし、女性疾病特約についているがんの保障は実はあまり手厚くはなく、入院日額の上乗せや手術の給付の上乗せがあるくらいです。
ガンの治療費が心配で保険に加入しておきたいということだったら、どちらかというと自分の心配事に合わせて「ガン保険単体」で加入する方が、適切な保障を組みやすくなります。

これらを踏まえて

女性のためのと書かれていると、お得なのは私たち女性だけだから入った方がいいんじゃないかと思ってしまいます。
ただ少し冷静になって考えてみると「支払う保険料に対して受け取る保険金が本当に妥当なのか」というのが見えてくるはずです。

もちろん実際に受け取ったことがある人や、受け取りのための手続きをしている保険会社の人は「入った方がいい」というはずですが、そもそも医療保険というのは掛金以上に受け取れることはほとんどなく、基本的に(金銭的には)損をするようにできているものです。

これら4つを踏まえたうえで『女性疾病特約は保険料が微々たるものとは言え、要らない』と私は結論づけています。

ただし!こんな人はちょっと待って

以上のことから、わざわざ特約を付ける必要はないと思いますが、これから妊娠出産を控えている女性だけはちょっと別かもしれないと思っています。

妊娠や出産は、普段自分が健康で元気であったとしても、それとは全く関係のない体の変化が起こってきます。
そもそも通常の自然分娩は病気ではないので、公的保険の適用外。だから民間の医療保険も下りないことがほとんどです。
ただ、帝王切開になってくると「異常分娩」という病気の治療の方に入ってくるので、保険証が使え・医療保険も下りるというケースが多いです。
帝王切開は、もともと自分は健康で病気もしなかったのにというのは関係ないんですね。

そしてこれは私の個人的な感覚ではありますが、もし実際にまた子供を産むとしたら「絶対また個室に入る!」って決めています。
出産後のトイレに行くのもヨタヨタ・・・みたいな状態だったらやっぱりお部屋に洗面やトイレがついているぐらいの個室でゆっくり体を休めたい・・・・

今は分娩ができる病院がすごく限られてきているので、あっちの病院はちょっと個室代が高いからこっちで、と選べないことも多いです。そうなると、選択肢が少ない中で個室に入ることを優先すると入院費用がかさむというのは容易に想像できますね。

また、妊娠出産をするような年代はまだ比較的に年齢も若いことが多く、「貯金が潤沢にあるから入院費や諸経費は貯金から出せばいい」ということもそれほどは多くないと思います。
出産での入院は諸々経費も掛かってきますしね。

『貯金があれば保険はいらないよね』というのが基本的な考えかたであるけれど、出産後というのは自分が今までと違う働き方をしなければいけなかったり、そもそも働けない時期があるわけですから、そこで貯金を取り崩されるというのは心もとないと感じることもあるかもしれません。もちろん自然分娩だと保険がおりないことが多いというのは承知のうえで。

わざわざ今から女性疾病特約を付けて契約する必要は感じませんが、いま特約が付いていて、これから妊娠出産を予定している時期だとしたら、今はそのままにしておくほうが良いかもしれません。
もう出産はないかな、と思ったときに外して保険料を減らすのが安心なのではないかなと個人的には感じています。

貯金額やそもそもの保険料、それでどんな保障を買っているか。
現状を確認して、自分に合った保険にできるといいですね。

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