老後の不安と言えば、お金のことや健康のことがあります。
どうやって老後資金を貯めていけばいいのだろう、どれくらい貯めたらいいのだろう、そんなご相談は枚挙にいとまがありません。
ただ、幸いにきっとこの記事を読んでくださっているなら「まだ老後ではない」のだと思います。
もしかしたらカウントダウンかもしれないし、いやいや子育て真っ最中だからその先が心配。そんな思いもあるかもしれません。
ところが、自分はそんな状況だとしても、身近にはすでに老後に突入している(しそうな)人がいるかもしれません。それが「親」です。
夫が親に資金援助したいと言ったら?
普段、お金の情報を無料で配信しているメルマガにこんなお便りが届きました。
自分たちの老後の心配もまだ拭い去れない中で、すでに老後を迎えている親への経済的援助。
このコメントをいただいたため、再びメルマガにて
夫婦それぞれに親がいる場合は、配偶者の親(義両親)への援助はどう考えるか?
という質問を投げかけました。
すでに親を見送り済みの方もいれば、援助は必要なさそうな方もいらっしゃいますが、もしこんな状況だったらどうするか?意見を募ったところ、たくさんの反応をいただきました。
どれが正解というものではありませんが、いろいろな考え方を聞くことで気づきが生まれます。
どんな考え方があるのか、ぜひご覧ください。
私たちはこう考えています(ご意見)
わたし自身の親には援助が必要そうです。父はサラリーマン、母は専業主婦、私も妹も大学まで行かせてもらって、全く貯蓄がありません。(父の相続手続きの時に総資産を知りました。)
私たち夫婦は、独身時代の貯蓄はお互い個人の資産としているので、私の独身時代の資産は親のために使うつもりです。
それについては夫も了承しています。
自分を育ててくれた親です。私は助けます。
私たち夫婦は結婚当初から貯蓄を続けていて、それを資料化して共有しています。実家がエレベータの無い都営住宅なので、両親が歩けなくなった時に、私たちが住んでいるマンションの別部屋を現金で買って住んでもらえるようにと、その額を目標に貯蓄してきました。有難いことに夫婦ともに順調に収入も増え、目標額より大きく積めています。
義実家からの相談で、別の義弟が家を建てる(親の土地に)ときに、相続放棄とともに、(親からの援助以外の部分について)ローンを組まないで済むように資金援助を求められたことがありました。それについては、夫婦で相談の上、相続放棄は快諾しましたが、資金援助は断りました。
上手く言えないですが・・・私も菜々子さんの仰るとおり「夫婦の問題」だと思います。私は自分の親をいざとなったら経済的に支えられるようにと正社員の立場を守り続けて来ましたし、その気持ちを夫にも伝えて、貯蓄も進めてきました。双方の実家の経済状況や今後の見込み、現在の私たちの貯蓄の額、その使い方(援助要請を受ける/断る)なども、普段の会話のなかで共有・確認しています。同じ意識、方向を向いて、暮らせているので、幸せだなと思いました。
話し合いを面倒がらず、目標を定め夫婦でそれを目指していく。その実行力が毎度脱帽です(^^)
色々助けてもらったことがあるので義両親に何かあったら金銭面以外でできることはしようと思っています。
でも学費とかだしてくれたし・・・ってぐるぐる悩む。
だからといって一緒に住むっていうのも…とか。。最近、株を買って配当金をもらおうと思っています。
それがうまく出来たら、その分を親の援助にまわそうかとか、やはり余力のあるお金を自分たちで作って援助できる方法を考えてあげたいなと思います。
そのためにやはり、自分達の老後のためにイデコをやって積立ニーサもやってジュニアニーサもやっています!
小金持ちになるため頑張ります。話それちゃいました・・・まずは自分たちの老後のお金問題が解決していて、子供のためのお金も確保できたら今から援助できる環境を整えていきたいなと思います。
とはいえ、やはり夫婦で最も近い家族ですからその関係がどうかというのは金銭的にも健康的にも大きな意味を持ちますね。反面教師・・・といういいかたはよくないけれど、夫婦円満がもたらすプラスの影響は相当大きいと思っています。
今は子育てに口出しやら夫(義両親の息子)が家中を汚しまくるのに家事への小言も言われまくり、疎遠になったので、どうしても…と言われるならば、夫の扶養にどうぞと言い、振り込み依頼人には、「夫名前+生活補助金」と入力し送金はしますが、気持ちは無いです。
我が両親にも同じようにしたいので、無の心でする予定です。
20代の頃から義両親と実両親が亡くなり墓を立てるまでの費用を考えて試算したら老後までに必要な資金は7000万円ほど必要だとざっくりした答えが出て来てました。
今は40代後半の私。どうやって貯めようか…まだまだ油断は出来ませんが、元気で働けていたら何とかなるかも!と思い貯蓄に励んでます。
義弟が結婚したいと連れてきた外国人との結婚を拒否したかった義父は反対する気持ちと私への評価を皆の集まる場でこんな言葉にしました。
「長男(夫)の時には失敗した。顔だけで結婚させるんじゃなかった」と言われた事もしっかり覚えてるので、もし仮に援助しちゃうことがあったら「あんた、あんなことを言った事をお忘れか?」と尋ねてみたいですわ。
ホホホっ。
ぎょっとして寿命が縮むと送金額も減るかしらっ。
やはり怖い嫁だ!結婚を許すんじゃなかったと思われちゃうかしらね。
いや、それにしても失礼な人がいたもんですね・・・。援助の必要がないのはなによりです。私なら無の心でもできなそう(T_T) 元気に働くのが一番ですね。目標に向けてコツコツです!
でも、これから介護や入院などの局面でまとまったお金が必要になったとき、その備えができているか話し合ったことはありません。
この年末年始で、現状を兄弟と共有できる取っ掛かりになるようにしようと思います。
ひとまず【資金の】援助の必要はなさそうで一安心したところです。
このまま施設に入らずに済んでつましく暮らしていくのなら、孫の教育資金として生前贈与してほしいくらいです。資金援助は不要でも、その他の援助(というのとは違うかもしれませんが…)で、子育てと介護のWはしんどいなと思うことがあります。
介護保険申請も通所サービス利用も、父自身、身体は至って元気でピンピンしており、認知症だと認めたがらず、
散々渋られ大変でした。
義実家の経済状況については、以前、夫からそれとなく義母(義父他界後)に聞いてもらいました。
当面心配なさそうなのですが、今後の状況によってどうなのだろうと気になっていたところです。
「夫のお金は夫のもの」「夫はダメで自分はOKは許されない」ということばにハッとしました。
義両親への仕送り…うちは、結婚前から既に夫が仕送りしており、今も継続しています(結婚前に親に仕送りしていて、続けるけどいい?と言われた)。義父は夫が学生時代に病気で働けなくなり、義母はパートなどしていました(今は無職)。おそらくですが、夫仕送り無しには義両親の生活は成り立たないレベルだと思われます。
最初は義母がお歳暮?だったかを贈ってくれた時に、なんだかしっくり来ず。送ったお金が巡り巡って戻ってきた?えっ、百貨店で買ったいいモノみたいだけど、実は余裕あるの?もちろん気持ちって事だろうから、頑張って買ったのだろうけど…。でも、え、余裕無いならそこまで頑張んなくて良くない??と、かなりのモヤモヤ具合でした苦笑 で、勇気を出して夫に上記に書いた10%位の事をさりげなーく言ったら、やっぱ嫌がられました(爆)。この件は夫婦で話し合うのなかなか難しいと感じました汗 夫からすれば自分の親だから大切にしたいし、言い方間違えると親孝行とか、親の事を否定してんのか?と思われかねないので…。ひとまず、ちゃんと義両親に月々とは別にお金送る時は言ってくれるし、今の状態でもいいかな?とは思っています。
ただ、あと約10年で夫は定年(収入減)。その時も同じ状況だったらどうするか…?あとは私の親もそろそろ仕事辞めそうな雰囲気なので、節目の前に考えないといけないなぁと思いました。。。
明確な答えとかヒントは全然ないですが苦笑、こんな例ありまーすって感じでシェアしてみました!
実例は本当にみんなの参考になりますので、シェアありがとうございます!
出しても出さなくてもいい、ただし・・・
普段、家計のご相談で長期の貯金についてお話しするときは「親への金銭的な支援が必要そうか」というのもお伺いしています。その場ではわからなくとも、自分の親はもちろん夫の親の状況についてもよく確認するきっかけになるからです。
必要そうだ、出したいというときは老後資金の中に組み込んで目標を設定します。どの程度出すかも人それぞれです。
自分たちの老後資金に余力がないときは当然支援はできませんし、資金援助をするつもりがないならもちろんそれで構いません。ただし、その場合は「出さない」と決めて、夫婦や親子できちんと情報を共有しておくことです。
出さないつもりだけれど、いざ目の前で親がお金に困っていたら?そんなことも少し想像しておきたいですね。
配偶者の親とはなかなかお金の話はしづらいものです。自分の親の件はなるべく各自が確認しましょう。
親とお金の話をしたことがなければ、すぐに資産状況を含めたお金の話ができるとも限りませんので、早めに始めて時間をかけていくことが大事です。
そして何より、まずは自分と一番の家族である夫とよく話し合うようにして、いざというときに「そんなつもりじゃなかった」ということがないようにしたいですね。
メルマガではこういった「みんなで考えよう」企画も定期的に開催しています。
人の意見を聞いたり、自分の考えを言うことでより知識が広く、深まっていきます。ぜひ登録してご意見を聞かせてくださいね!