家計簿をさあつけよう!と思ったときに、いつからスタートしよう・・・。夫のお給料日?私のお給料日?それとも1日?
と、家計簿を始める前から挫折しそうになったことがありませんか?
市販の家計簿ではそのあたりがうまくいかず、さりとて自分で作るのは面倒くさい。
アプリだと締め日は設定できるけれど、そもそもどこで区切るのが適切かわからない。そんなことを繰り返して、何度も家計簿付けに挫折してはいないでしょうか。
今日は、家計簿を付けるときの「締め」「スタート」をどのように考えたらいいかをお伝えいたします。
家計簿の締めは「給料日」か「月末」のどちらか
企業にとっての締め日である「決算日」は重要な日付です。あらゆるものがこの日を基準に区切られるからです。
3月決算なら3月31日
6月決算なら6月30日
12月決算なら12月31日
と、会社を作るときに決めることになっています。
(ちなみに、法人税を納めるのは決算日の2か月後の末日までと決められています)
同じく、家計にとっても締め日は大事です。
なぜなら、予算を立てたり結果を見直しするときには「比較」が必要であり、その前提条件がばらばらだったら意味をなさなくなってしまうからです。
15日間での支出と、30日間の支出を比べても意味がありませんからね。
さて、では締め日はいつがいいのかというと、結論から言うといつでもいいです。
ミもフタもないですが、やりやすいようにお決めください。
そうはいっても、それじゃああんまりですので、基本的には「給料日」か「月末」どちらかをお勧めします。
共働きなら「月末」をお勧め
共働きの場合は、夫婦でお給料日がずれることが多いので「月末」が締め日でよいのではないでしょうか。
明らかに収入のバランスが一方に寄っている場合(夫は正社員、妻は扶養内パート、など)は、メインの収入の入る日を締め日と設定するのもありだと思います。ただし、どちらの収入もありき、で家計を設計する場合はやはり「2つで一つ」と考えて、月末締めにしておくほうがいいですね。
祝祭日で給与振り込みがずれる場合などは、ひと月が「28日」だったり「31日」だったりして、細かい支出は比較しにくくなります。そこまで神経質になる必要はありませんが、「ひと月単位」で去年の同月と比較する方が見やすい可能性が高いです。
月末にしておくほうがいいのは、一年の総決算の時に集計しやすいからです。
例えば5日締めにすると「始まりは1月6日・締め日は翌年1月5日」になります。
月末締めの場合は「始まりは1月1日・締日は12月31日」になります。
一年間がバシッっとしまった方がなんとなく私はスッキリするので(笑)我が家は月末締めとしております。この辺りは好みの問題ですね。
月末の引き落としが土日祝日だと翌月の頭にズレてしまい家計簿上でズレが発生することもないわけではありません。
給料は通常前倒しですが、支払いは後ろ倒しになることが多いです。
どちらにもメリットデメリットがありますので試しにどちらがやりやすいかやってみて、後で変更しても大丈夫です。
締め日によって出ていく支出が変わるわけではないですからね。
水道光熱費や通信費は「引き落としベース」で統一
電気・ガス・水道などの水道光熱費や、携帯電話やインターネットなどの「月額で請求」が来る者は「●月分」と引き落とし月がずれます。
例えば「12月分電気代」は「1月」に引き落としになる、といった感じです。
スマホなどは「12月分が1月に請求され、クレジットカードで2月10日に口座から引き落とされる」ようなことも起こりえますね。
この場合は基本的に「引き落とし月の経費」として認識しておくほうがいいでしょう。
冬季のガス代などがずれてくることが若干気になるかもしれませんが「年間トータルで」「去年の同月と比較して」の方が家計簿の分析も意味を成しますので、多少の横ズレにこだわらないことをお勧めします。
そもそも家計簿自体はさほど重要ではない
ママスマ・マネープログラムでは、プログラム終了後は“家計簿にさよなら”しますので、家計簿自体をつける必要がなくなります。
(が、「貯まる仕組み」が出来上がると、不思議と家計簿をつけたくなるのですが・・・笑)
そもそも家計簿を付けるのは何のためでしょうか?
支出をコントロールしたり、目標へ向かって貯蓄するための過程で必要になることはあったとしても、家計簿を丁寧につけたからと言ってお金が貯まるわけではありません。
月末の引き落としが翌月頭に回ってしまって、ひと月に2回支払うことがあったとしても「ひと月あたり」の支払いが増えたわけではありません。
そう考えると、締め日を決めてその前後で動いたものに関してさほど神経質になる必要はないのです。
家計簿を付けて把握したいのは「一か月あたりの生活のサイズ」「支出の種類や金額」です。
それに締め日はあまり関係ないことがわかると思います。
数日ずれるだけで引き落としが心配になったり管理しにくくなるというのなら、そもそも家計のお金の流れが悪くなっています。
ギリギリで回しすぎているのかもしれません。
共働きは、毎月の家計にそれほど労力をかけるべきではないと思っています。
どこが締め日であろうと、毎月お給料などの収入が決まった日に入ってくるのなら、何もせずに「貯金」「支出」が回っていく、自動操縦の家計を創ることができます。そんな家計創りのお手伝いが、ファイナンシャルプランナーとしての私の仕事です。
手間をかけない勝手に貯まって増える家計創り。
縛られる家計簿ではなく、未来の参考にするための家計簿。
そんな気持ちでつけられると家計管理はもっとラクに、楽しくできるようになりますよ。