家計簿でもつけようとレシートを前にして、「これはいったい何費にすればいいんだろう」と悩み、嫌になってしまったことはありませんか?
今回は家計簿などの項目(=費目)はどうやって決めていけばいいのかについて考えます。
家計簿の費目は自分が続けやすい形でいい
費目とは家計簿でどんな項目に分類するかということです。
もちろん何かに定められているわけではないので、色々な分け方があります。
一般的には、
食費
日用品費
住居費
水道光熱費
被服費
教育費
娯楽費
交通費
通信費
医療費
保険料
お小遣い
交際費
車関係費
などと、いった感じです。
(もっとたくさんありますね)
漢字だらけでちょっと嫌になりそうかしら?
ちなみに、書店で昔ながらの家計簿を見たら、食費が主食費・副食費などにわかれていてちょっとゲッソリしてしまいました。笑
こ、細かいですね・・・!
ずぼらな私には到底かけそうもないと、そっと閉じておきました。
どのように費目の名前を付けてどこに分類していくかは、特に決まっていません。
自分が続けやすい費目・分類にしておくのが一番です。
一度決めたらあちこちに入れるのではなく、毎月同じ費目に集計することだけは気を付けておきましょう。
毎月違うところに入れてしまうと比較検討するのが難しくなってしまいます。
費目は支出の種類ではなく「目的」で分ける
自分が使いやすい分類であれば名称にこだわる必要はありません。
ただし、一つだけ気を付けていただきたいことがあります。
それは「種類」ではなく「目的(なんのために使ったか)」で分けるということです。
食べるもの一つとっても、
日常の家で食べるご飯は『食費』でいいですね。
遊びに行って食べる外食は、『娯楽費』ではないですか?
また、仕事上のお付き合いで食べるランチは『交際費』ではないでしょうか。
種類はすべて「食べる」ですが、目的はそれぞれ違います。
全部混ぜてしまうと、
・うちは食費が多い・・・・
・節約しなきゃ、
・もっと安いものを食べるようにしよう
と、努力すべき方向がずれていってしまうことが多いのです。
外食が多いなら『外食費』という項目をつくってもいいし、仕事上避けられないランチが多いのなら、(見栄やなんとなくの出費でないかは吟味しましょう)『打合せ費』を作って絶対必要な出費のほうに振り分けてもいいですね。
また、日常的に買い物や病院の通院などに使う電車代やバス代は『交通費』ですが、家族で旅行やお出かけに行った電車代はどうでしょうか?
日常の交通費とイレギュラーな娯楽のための交通費を混ぜてしまうと、出費にムラができてしまい管理しにくく、支出が適正かどうかが判断しにくくなります。そういう時は「レジャー費」という項目にして、レジャーに関わる外食や交通費・レジャー施設の入園料などをまとめる費目を準備しておくといいでしょう。
作ってはいけない項目
どんな目的で家計簿をつけるかによりますが、お金が上手く管理できない(家計簿をつけても意味がない)ことになりがちな家計によくあるのは
・交通系電子マネー(Suica・PASMOなど)
・電子マネー(nanaco・WAONなど)
あるいは
・クレジットカード
という項目です。
「お金がいくら出ていったか」という総額を把握するためだけならそれでもいいのですが、何にいくら使ったかを把握するために家計簿をつけているのなら、作ってはいけない項目です。
電子マネーにチャージした金額は様々な費目に充てることができますし、クレジットカードもその中で支出したものは様々な費目にわたり・固定費や変動費も混ざっているはずです。
『このクレジットカードは、この店でこの用途でしか使わない』と決めているとき以外は、電子マネーやクレジットカードと言う項目は作りません。
電子マネーはチャージしたときには家計簿に記入せず、使ったときに記入します。
そうなると実際のお金の流れとずれることも多く、家計管理上はとても煩雑になります。
クレジットカードは使った日の費目とするか、請求が来た月の費目とするかも決めておかなければいけません。
使用と支払いの月がずれるのでこちらも管理しにくくなる原因です。
これから家計簿をつけようとするときは、初めにルールを決めて煩雑にならないようにしましょう。
細かい費目や分類より、大枠をとらえることが大事
このように「何に使ったかではなく何のために使ったか」で費目を分ける癖をつけましょう。
ものすごく大雑把に言えば、「生活上どうしても必要」なら食費も日用品も被服費も交通費も『生活費』にまとめてしまってもいいのです。
あとは自分が分析したいと思う項目や無駄遣いの温床である項目、後から振り返って「こんなにかかった」と記録しておきたいものを分けておけばいいのです。そして、食品スーパーで日用品を買っても少しぐらいなら食費に混ざってしまっていても気にしないおおらかさが大事です。
多少の使途不明金は出るものです。
小さなことにあまりとらわれず、大きな流れをつかんでいく方を意識しましょう。
ただでさえ忙しいママが自分の時間を割いてつけるのですから、意味や効果がないとつらくなってしまうだけです。
ママスマ・マネープログラムでは、最終目標は”家計簿にサヨナラ”です。
一番つけやすく効果がある形を一緒に考えて、必要な項目が分かるようにしていきます。
自分のクセが把握できるようになると、気にしておく項目はとても少なくなります。
まったく支出がわからない場合は一定期間記録し、必要な情報がわかった後は家計簿はもういらなくなります。
ひとりで決めかねているのなら、一緒に考えましょう(^^)