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ちまたで言われる、子供一人当たり1000万円は本当なのでしょうか!?
こんにちは。
ママスマ・マネーコーチ
塚越菜々子です。
巷では、教育がいくら必要かという議論は絶えず飛び交っていますね。
家計の相談に乗っていても「教育費はいくら用意すればいいでしょうか」という質問は絶えずいただきます。
今回は、子供の教育費問題について考えていきたいと思います。
「一人1000万円の教育費」の“教育費”ってそもそもなんでしょう。
あなたがここを見てくれているように『教育費はいくらかかる』と書いているWEBサイトはたくさんあります。
ちゃんと調べたいと思ったら、
まずは、しっかり根拠(データ)が明示されているものを読みましょう。
~らしいよ、~ぐらいだよ、~円は必要でしょう、は根拠になりません。
色々なところが色々な角度から調査しているものですので、出どころと調査人数、その時期については最低限確認したいですね。
いわゆる『教育費』は3つに分かれている
教育費のデータで有名なのは、文部科学省「子供の学習費調査」です。
(最近は2年に一度調査してますね)
大学にかかる費用はまた別途考えたいと思うので、今日は教育の中で長い年数を占める、小・中・高の12年間についてです。
「教育費(学習費総額)」は
◆学校教育費
入学金や授業料、授業で使う教科書・用具
◆学校給食費
そのまま給食費。割合は低いです。
◆学校外活動費
塾・家庭教師・通信教育・学習机・習い事・お稽古など
に分かれています。
オール公立の場合、
学習費総額は、
小学校(6年)で約193万
中学校(3年)で145万
高校 (3年)で122万
合計460万。
(別調査ですが)国立大学が240万円。
合わせると700万円。
大学を私立理系にすると522万円で、
合わせると982万円。
一人1000万円必要というのも、あながちズレた数字ではないですね。
これらの金額は、『必ず要する額ではない』ということ
さて、で上記の約1000万円は、塾もお稽古もひっくるめた全部にかかったお金です。
本当に通うのに必須な、学校教育費だけで見ると、小中高の12年147万円。
塾やお稽古などの学校外費用が276万円。
いわゆる『教育費』のうちなんと6割が必ずしも必要でないものにかかっているのです。
つまり、6割は「必要でかかった」教育費ではなく、親や本人の意思で「かけた」教育費だったのですね。
1000万円用意できれば、子供が幸せになれるわけではない
お金は有限です。
価値のあるところ・家族が幸せになるところに優先してかけなくてはいけません。
学校外の教育費については、かけるべき「価値のある」「家族が幸せになる」お金でしょうか。
情報に踊らされて、「かかるもの」と思い込んで、なんとなく支払うのか。
本当に必要な価値のある支出としていくのか。
賢いママはしっかりと先を見据えて、本当に必要な教育費とは何か、なんとなく流されて出費しようとしていないかを、ぜひ、一度考えてみてください。