世の中は投資を勧めるムードでいっぱい。女性の生活雑誌でも、当たり前のように出てきますね。ネット広告を見ても、きれいな画像で楽しそうなセミナー。怪しいのか怪しくないのか判別するのも難しい。そんな状況ではないですか?
今日は、【投資ってしたほうがいい?しないほうがいい?】といういただいたご質問に回答します。
投資はしたほうがいいのか
今や銀行でも、ちょっと定期が満期になって顔を出した日には
「今低金利ですよね」
「もっと増やしたくありませんか?」
と声がかかります。
マネー雑誌など手に取らなくても、生活情報誌や女性誌でも、ごく当たり前のように投資に関する情報が。
※厄介なのは、雑誌の記事なのか宣伝なのかわかりにくいところですが。
私の家計の個別相談の方は、投資をメインに相談に来る方はいらっしゃいませんが、「投資に興味があるんだけど、やったほうがいいのかな」という興味を持っての前向きな相談と、「投資しないと、なにかまずいことになりますか?」という不安が大きい方の相談に分かれます。
相談に来た方への私の答えは同じです。
貯金と投資はどう違う
一番はリスクの種類の違いです。
投資の詳しい話ではありませんので詳しくは省略しますが、投資の世界で『リスク』というのは「はっきりしていないこと」
振り子のように動く幅のことを「リスク」といいます。
プラスの方に振れることがあるのなら、同じだけマイナスの方にも振れる可能性があります。
実は、減ることだけがリスクだけではないのですね。「増えるかもしれないけど、減るかもしれない」これがリスクです。
例えばこんな例を一つ。
この理由は「必ず事故に遭う」ということが分かっているので、「はっきりしている」「不確かな部分がない」からです。
私たちが普段の生活で使う『リスク』という言葉の意味合いとはだいぶ違ってきますね。
「元本が増えるか減るかはっきりしない」というのが投資と預金の違いです。
貯金も実は無リスクではないのですが、大きな違いはやはり元本保証があるかどうか。
預けたお金が減る可能性が(ほぼ)ないのが貯金です。
投資は、自分が出したお金が減る可能性があります。もちろん増える可能性もあります。
投資の大原則
投資(資産運用)をするうえで守る必要がある大原則があります。
- 自分がよくわからないものには手を出さない
- 投資していいお金はどれかを家計内で確認する
そもそも論としてはこれがすべてです。
一口に投資と言えど、すごく難しい知識が必要なものもあれば、基本的な知識でできるものあります。
金額も数千円からできます。(ポイント投資などを上手に使えば100円程度~できるものもありますね)
もちろんギャンブルでもないし、パソコンの前に張り付いてよくわからないグラフをにらめっこしなくてもいいのです。毎月の積立預金に毛が生えたようなものもあります。当然のことながら、むやみやたらに恐れるものではないのです。
銀行貯金じゃ増えないのは現実
銀行の預金利率は、非常に低いです。
すごく良くても0.5%ぐらいかな。
100万円で5000円増。
1000万円で5万円増。
1億円で50万円増。
なんとも残念ですね・・・・。
預金があればあるほど、そのまま置いておくのはもったいないのは現実です。
「お金がお金を増やす」言うと何ともアヤシイ響きですが決してそんなことはありません。
銀行の預金につく利子がまた利子を呼ぶ(複利)のと同じ仕組みです。
そして上で書いた通り、そんなにビクビクしなくても、素人でも怪しくもなんともないまっとうな方法で定期預金よりは増やせる方法はあります。
基本を知ると、自然とやりたくなる
投資はギャンブルではありませんから、運で儲かったり損したりするようなものではありません。短期的に何倍にもなるようなこともありません。
基本的な知識さえ身に着ければ、「これならできそう」「これならやってみたい」「やらない意味が分からない」と自然と思えるものなんですね。
また、まとまったお金が入ったときにいきなり手を出して、うまくいくものではありません。
投資は練習も必要なのです。
退職金を初めての投資資金にするのは愚の骨頂。それこそカモにされてしまいます。
また、投資の世界で時間は強い強い味方。
私たちは運用の世界のプロのように、専門性も難しい知識もありません。その代わり、専門家にはない「時間」という財産があります。
だから早く始めたほうがいいというのも、これを知っていると言いたくなってしまうのです。
よくわからない・リスクが怖いからと勉強する時間を取らずに逃げているうちは、やはり効率の悪い方法で頑張るしかないとは思います。
動き出そうとしている方を応援することはいくらでもできますが、絶対にやりたくない人にいいから投資しろとは言いません。
余裕資金とは、なくなっても暮らしに支障のない金額
どんなに知識があっても、投資に回していいお金は「余裕資金」
このように表現すると投資をしている人はみんなお金に余裕があるんだ、と思ってしまいがちですが、これもまたちょっと違います。
お金が余っている人なんて、そういませんよね?
無くなっちゃってもいいお金なんてありゃしませんよね?
そういうことではなくて、
「なくなったら生きてけないお金は投資に回してはいけない」
ということです。
基本的な生活費はもちろん、近い将来使うことがわかっているお金ももちろんダメです。
なくなったら困るのはもちろんですが、「もしなくなったら、どうしよう、どうしよう・・・・」という不安と焦りが、冷静な判断を妨げるからです。
まずはお金を使う時期がわかっていること
家計が整っていなければ、当然いつどんなお金が必要で、毎月いくら投資に回してもいいのかわかりませんよね。
10万円・20万円とお金がまとまってなくても投資を始めることができます。むしろ失敗しないための練習として月5000円からでも早く始める必要があります。
投資は失敗して損して覚えるものではありません。損をしないように覚えていくために、早く開始する必要があるということです。
早く増やしたい気持ちはわかるけど、まずは自分の足元を固めること。
これをしておくのが、投資を始める前に絶対やっておくことです。
失敗しないための勉強は今すぐできます
- 投資はしたほうが効率的にお金を増やせる
- 正しく知れば、ギャンブルでも恐ろしいものでもない
- 基本を知れば、投資のすごさがわかる
- 家計を早急に整えてからはじめよう
投資をした方がいい根拠・失敗しないための3つの知識。投資を始めていい人はどんな人?
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