お年玉ポチ袋
 ー この記事を書いた人 ー
ファイナンシャルプランナー 塚越菜々子

塚越 菜々子 「FPナナコの部屋」主宰

保険や金融商品を売らないファイナンシャルプランナー。日本FP協会認定CFP®。「働く女性のお金の不安を解消したい」思いで、主に共働き女性に公的制度や家計・投資などお金の話を伝えています。

子どもに関するお金

お年玉で金銭教育・・・しない!なぜなら!それより大事なコトはこれ。

あけましておめでとうございます。
富士山

普段は近くで過ごしている知人たちもみな自分やご主人のご実家に向かって、全国各地からの様子がfacebookなどで みることができ、なんとなくにぎやかな気持ちになりますね。

さてさて、お正月の風物詩といえば、おせち・初詣などあると思いますが、「お年玉」も変わらず残っている習慣かと思います。

一人の子供に対し、両親とそれぞれの祖父母がお金やモノをプレゼントする「6ポケット」なんて言葉もありますね。
少子化で孫はひとりだけのようなことも増えてきて、そうなると子どもの年齢とともに金額が上がり「子どもにこんなにお金を渡していいのかな」と思われるような金額を受け取ることもあるかもしれません。

お年玉はこうすべき!というようなきまりはありません。おうちによっていろいろな形があっていいと私は思っています。

でもせっかくですから、今日はお年玉を通じて「子どもとお金」について考えてみましょう。

お年玉で金銭教育は必要?

お年玉ポチ袋

子どもといっても乳幼児から18歳までいろいろです。

少なくとも小学校低学年ぐらいまでは、お金の何たるかはあまりわかっていないことが多いです。
もう少し大きくなると、お金ということはわかってもそのお金の出所や「ありがたみ」のようなものはやはり実感できないものではないかと思います。

子どもが小さい我が家ではは、お年玉を受け取ったらきちんとお礼を言わせて親が預かっておしまい。
子ど用の貯金の口座にいただいた人と金額を書いて入金しておきます。
(お祝いのお金をどうするかはそのご家庭によっても違いますね。)
クリスマスにプレゼントももらっているので、ものを買い与えることすらしません。

お年玉もらったときの金銭教育は特にしていません。

なぜなら、お年玉は基本的なお金の流れ「働いて得る」から大きく飛び出していて、なんでそのお金を受け取れるのか説明するの一苦労(笑)

いわば、イレギュラー収入です。
レギュラーのこともわかっていない子どもには説明できません。

どうして子どもはお年玉がもらえるのに大人はもらえないのか?
お年玉っていったい何のためにあげる(もらうのか)

こういうことをきちんと説明することって難しくないですか?

大人から言えば色々と理屈があるかもしれませんが、せっかくもらってうれしいところにうんちく垂れて水を差さなくてもいいんじゃないかな、と思います。どうせいつまででももらえるものじゃないですし、いつかもらえなくなりますから。

そう考えると、お年玉にこじつけて無理やり金銭教育するよりも日常的な声掛けのほうがよほどお金の付き合い方を学ぶには大事なことです。

 

小学校高学年になったら「管理」は覚えさせる

通帳と小銭

自分がいくつからいくらぐらいのお年玉をもらっていたかって覚えていますか?そのお金はどうなりましたか?

金銭感覚というのは育ってきた環境で大きく違うので、よく家計のご相談の時に幼少期のお年玉についての記憶を行くことが多いのですが、色々な思いが聞こえてきます。一番多いのは「自分がもらったのに使えなかった」という恨み節でしょうか(笑)

私自身は、小さいうちは全額親が巻き上げ形式でした(笑)
おそらく私たちの学費の一部になっていたんだと思います。
中学生ぐらいには、全部自分でもらっていましたが。

それがいいか悪いかということではなく、親がどのように考えてどうやって子どもに伝えていたかによって、子どもの受け取り方が違ってくるのかもしれません。

いくつから、もらったお金をどうするかは親が決めて良い。
ただ、小学校高学年ぐらいになったら最低でも一部は子供に管理させられるといいのではないかと思います。

お金のことを「体感」して覚えるのは大事です。
理屈より、経験して学んでいくことのほうが多いですから。

お年玉を使って管理を学ぶなら

1:子供と一緒に銀行口座を開設する(銀行の仕組みの説明)
2:いただいたお金を数える
3:自分のお財布等に入れさせる
4:銀行に行き口座に一度全部入金させる
5:買いたいものが決まったら、お金をおろす
6:自分のお財布に入れて、買い物に行く
7:残り(おつり)はどうするか聞く

あとは、通帳のお金を使いたいときは、
「何のために?」
「使えばなくなる」
ということが意識できるように声をかけ、考えて使うように導きましょう。

衝動に負けて使ってしまうこともあります。大人でもありますものね。
それも勉強。

お金が無ければ買えないことがわかるのはとても大事。
我慢することを覚えることも大事。

一度全額を通帳に入れるのはスタート時点の金額を見えやすくするためです。
そこから減っていくということを、目で見える形に記録していくということです。

「もらった時はいくらあったか」
「いくら使って、いくら残っているのか」

こういった『見える化』の習慣づけは家計管理でも大事なところです。

そういう意味では、ある程度まで大きくなった子にはお年玉は大切な金銭教育ですね。

お年玉をどうするか親が『考える』のが一番大事

1・2・3のブロック

もらったお年玉の使い道として、

  • 子ども用に全額貯金
  • 一部子どもが管理形式
  • 全額子どもが管理形式

などいろいろありますが、いずれにしても「なんとなく使ってしまう」ことだけは避けていただきたいです。

子供のために貯金するもよし、学費に充てるもよし、家族でパーッと旅行に行くもよし、金銭教育の一端とするもよし。
どう使うかはそのご家庭で決めてください。

ただ、なんとなく生活費の一部に消えた、ということだけはないように注意が必要です。
これは意識の問題です。

イレギュラーな支出を家計に入れると大事なバランスが崩れるように、イレギュラーな収入も同じくバランスを崩します。

子どもにもらったお年玉を生活費に使ってしまうということはあまりないかもしれませんが、もし家計に入れるなら「目的をはっきりと区別して」使うようにしてください。

「ご自由にお取りください」って書いてあるお金なんて、すぐにどっかに行っちゃいますよ。そういう意味では、児童手当やボーナスなども同じように考えておくといいかもしれません。

 

ぜひ夫婦でお年玉の行き先について話し合ってみてください。そこで夫婦の子供の時のお金の話や、金銭感覚の違いなどもすり合わせることができるかもしれませんね!

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