保険が多すぎなのか貯金が増えていかない。増えていかないどころか生活費が増えて最近赤字になってしまっている。保険が貯金だとすれば全く増えていないわけではないんだけど・・・・。
そんな悩みを持って家計相談にお越しくださいました。
歳の差婚でご主人の年齢が高めで、定年までに教育費が終わらないこと。何にどのくらいお金を使っていいかわからないので、何となく赤字のまま貯金が減っていってしまっていること。
だけどどこから手を付けていいかわからず今まできてしまったそうです。
個別相談では、
- 教育費の目標設定と貯め方
- ご主人の定年を見据えた準備
- どれくらい生活費を使っていいのか割り出す方法
をメインにお話ししました。
また、保険への払いが多いことと、資産運用へもお金が回っているとのことですので、そちらも適正かどうかを一緒に確認しました。
(原文のまま。掲載の許可をいただいています)
個別相談に参加してのご感想
基本情報
YS様(富山県)30代半ば 専業主婦
ご主人:40代後半 会社員
お子様:3歳(女の子)・1歳(女の子)
相談前はどんなことを悩んでいましたか?
結婚してから、ずっと将来のお金に対する不安がありました。夫婦の保険を見直し、これで大丈夫!と思えた気がしていましたが、産後ますますお金がかかる現状を目の当たりにし、不安は募るばかりでした。将来のために投資もしていますが、教育費や老後の費用など、いくらかかるのか不明な部分のお金が足りないのではないか、今後いくら稼げば足りるのか知りたかったので申し込みました。
相談して解決し始めたことはありますか?
家計簿をつけることに挫折していた私にとって、つけなくてもいい家計の仕組みを作れることにとても魅力を感じました。そのやり方を知ることができ、お金の不安を取り除く解決の糸口が見えてきて、嬉しかったです。気になっていた教育費や老後の費用についても知ることができて良かったです。
貯まる仕組みシートはどうでしたか?
シートを穴埋めすれば、今後どれだけお金が必要で、どれだけ稼がなければいけないのかが見えてくるので、赤字になるのは目に見えていますが、自分の不安な気持ちが取り除けそうで、今から埋めるのが楽しみです。
塚越菜々子ってどんな人だと感じましたか?
バシッと簡潔にわかりやすく説明してくださる気持ちの良い対応でした。どこが不安でどうして行きたいかなど、こちらの気持ちも丁寧にヒアリングし、それを元に解決策を教えてくださり、とてもありがたく頼もしく感じました。
個別相談はどんな人におすすめできますか?
将来のお金に対する不安をなくしたい人
家計簿をつけるのが面倒くさい人
保険が貯金代わりで大丈夫かどうか
終身保険など積み立てがあるタイプで、ゆくゆくは解約返戻金が掛け金を上回るため、それを「貯金」と考えている人も多くいます。
ですが、実際に解約返戻金が掛け金を上回るのはかなりあとのはず。
そう考えるとこのお金はやはり貯金とは違いますよね。
借り入れて払い出すことはできても全額ではないですし、当然利息も付いてしまいます。
手元に十分な現金があり、必要な時に下せるようになっていれば問題はありませんが、YSさんにように家計の預金を毎月赤字で削っている場合は保険を貯金と考えるのは危険です。
また、保険はあくまで保険「万が一の損害を補填するもの」というのが第一原則です。
保険で貯金する必要があるのかはよく考えたいところです。
保険と貯蓄のバランスをチェックするときに大事なのは「流動性」
保険は「元本を割らない」で使おうとすると、どうしても流動性が低くなります。ちょっとした困りごとの時に、すぐとれるところにおいておける基本的な生活費の3か月分以外に、『元本割れする時期より手前で必要なお金が用意できるのか』がバランスを見るうえで一種の目安になりますね。
自分がよくわかっていない資産運用・投資にも注意
YS様は貯金を取り崩しているとのとこでしたが、資産運用に回しているお金がありました。
その内容を伺ってみるとあまりよくご存じない様子。コンサルティング会社に任せて運用しているとのことでしたが「何の商品に投資し、どれくらいの期間でどれくらいの率を目標としているか」がわからないままの資産運用は、もはや投資ではなく、ギャンブルに近い「投機」になってしまいます。
また、金へ100万円投資もしていました。
金というのは金融派生商品と言われ、確かに投資対象ではあります。しかし「現物の資産」のため、持っていても金が増えていくものではありません。一挙集中ではなく分散で投資していくのが安全に資産を育てていくセオリーではありますが、YSさんの世帯においてはバランスが取れていなかったようです。
使い過ぎてしまう原因は「知らないこと」
お金を使うのは簡単です。気づいたら使いすぎてしまうのがむしろ「あたりまえ」なのです。そして使いすぎの基準がわからないまま、使いすぎを気を付けようとするのはとても大変ですし、苦痛を伴うもの。
使いすぎていないか心配な場合は、まず「いくらまで使っていいのか」を自分が知ることが一番大事です。
まずは家計の全体像を把握すること。どこかに偏りすぎていないか見えるようにすること。そして、今と未来とどちらも見たうえで、いくら使っていいのか「知る」ことで、家計管理はぐっと楽になりますよ。
わからないゆえに、不安だったり、資産を失う危険にさらされる前に「我が家に必要な知識」を手に入れに来てくださいね。