住宅ローンを組むとその年末時点での残債に応じて税金の負担を軽くしてくれる制度があります。いわゆる「住宅ローン控除」ですね。
ほかの「所得」控除と違って、これは「税額」控除。つまり直接、税金を安くしてくれる制度です。
1年目は確定申告。2年目からは年末調整で控除してもらうことができます。
国税庁から配布されている別様式の紙が必要ですので注意しましょう。
住宅ローン控除の書き方について
いわゆる住宅ローン控除の用紙です。
住宅ローンの残高が多いと、かなり大量の税金を戻してもらえる項目ですのできちんと提出しましょう。
ただし、住宅ローン控除は、
『一番初めは必ず確定申告で』
とルールが決まっています。
買った翌年の確定申告であれやこれや色々な資料を出して、税務署からこの用紙をもらって初めて年末調整で手続きできるようになるのです。
今は親切な不動産屋さんや住宅会社さんが確定申告のお手伝いをしてくれて、言われるがままに書類を出してなんとなく確定申告した方が多いかもしれませんね。
ともかく、ちゃんと確定申告できていれば上の用紙が税務署から送られてきます。
来ない方は遠慮なく税務署に問い合わせて再交付をお願いしてください。
「住宅ローン控除の紙がないのでもらいたい」といえばオッケー。
税務署って普通の人も電話して全く問題ないですよ。
(昔はこの用紙緑色でわかりやすかったのに、経費節約なのか白黒になった・・・)
住宅ローン控除できる条件とか色々あるんですが、ここではバッサリ省略。
記入する紙と銀行のローン残高証明書をそろえて集合!
この紙が手元にあって、銀行のローンの残高がある人のための書き方です。
住宅ローンが使える年数分(9枚)まとめて送られてきています。
(もう令和になってしまっていますが、税務署の発行しているものですのでそのままで大丈夫です)
え、無くした?
ハイ税務署へ問い合わせー!
(私に聞かれても用紙の在処はワカリマセン)
この用紙、何がすごいって、下の方が「証明書」なんですよね。
もう税務署が、証明書出してくれてるわけ。
(初回の確定申告を元に)
だから、あとは銀行のローンの残高書くだけでオッケーな紙なんです。
もう答えの90%は紙の下の方に書いてあるていう。
だから、恐るるに足らず!
(かかってこーい)
ほとんどが転記するだけ
まぁ、まずは呼吸を整えて(笑)右の上から行きましょう。
名前を書いて、住所を書いて、ハンコ押してください。
(残りの紙に押したのと同じハンコでいいんですよ。ローンだからって銀行印じゃなくても)
次は、あえて先に②から行きましょう。
答え、書いてあります。
カンニングするまでもなく、堂々と。
(下のロ)(下のホ)って。
下の証明書の、下から3番目に答え。
簡単に言えば、家買った時の値段のコト。
何も考えず、上に書き写しましょう。
さらに、③です。
答え書いてあります。
(下のニ)など。
要は、そのローン払っている家は何パーセント自分用ですかってコト
(事業用とか、投資用とかそういうのじゃなければ、100%になりますよ)
じゃあ、いよいよ銀行からのはがきを取り出しましょう。
え、無くした?
ハイ銀行へ問い合わせー!
(私に聞かれても・・・省略)
ハガキを見ると、
ちゃんと
が、分類されていますので、その通りの残高で書きましょう。
借りたのがいくつかに分かれていて、はがきが何枚かある場合は分類ごとに足して合計して書いてくれて大丈夫ですよ。
ともかく、
Cの欄の
1番上がローンの残高合計(土地も建物も全部ひっくるめて)
2番目は一番初めの借りたときの金額(答えは下のほうに書いてあるからそれね)
3番目はその建物がどれだけ自宅かの割合(普通の人は100%だよね)
4番目は一番上と二番目の低いほう(借りたときより今の残高のほうが少ないはずなので、残高)
5番目は一番上(残高)×%(全部自宅だったら、残高そのまま)
を記入。
増改築のローンじゃなくて、普通に購入したローンならここまで書けばあと一息。
その下の(11)
ここは⑤の金額(ローン残高)を書く。
(12)(13)は増改築の人だけなので書かなくてヨシ。
さあ、最後です。
(11)の金額(ローン残高)×1パーセント
※1%じゃない人もいるけど(高性能の家など)そこに書いてあるのでそれを見てください。
ハイ電卓ー。
(いや、手計算でもいいんだけどね)
ここで出た答えが返ってくる税金ではない!
おめでとうございます。
その金額が、住宅ローン控除の『上限額』です!!
ん?上限?減税額じゃなくて?
と、思った方。ありがとうございます。
そうです。上限です。
出た金額が全部帰ってくるわけではありません。
良く、家買うときに、悪徳不動産屋さんが
「3000万のローンなら30万円税金返ってきますよ」なんて表現することがあります。
でもね、
あくまで、税金を『返す』仕組みなんです。
ってことは、
払ってもないものは返ってこないよ!!!!
一年間の税金額が10万円でローン控除が30万円の場合返ってくるのは当然10万円だけ。
時々、
「不動産屋さんが○○万返ってくるって言ったのに、全然少ないんですけど!?」って
相談されることがありますが、そういうものなのです。
もらえるものではなく、払っていたら返してもらえる仕組みなんです。
そこだけは、これから購入を検討する人も特に勘違いしないようにお願いします。
まとめ
銀行からきたハガキと、申告書の下の方をよくみよう
紙の指示通り転記しよう
はじき出された金額はあくまで「上限です」